自然と歴史が織りなす、伊達政宗の山城
造営と初期の建設
仙台城は、初代仙台藩主である伊達政宗によって、関ヶ原の戦い直後の慶長5年(1600年)12月に設計されました。
翌年1月から建設が開始され、慶長7年(1602年)には基本的な構造が完成しました。
城の建設には、自然の地形を巧みに利用することが重視されました。
自然を活かした防衛構造
仙台城は「山城」として知られ、東側が広瀬川に面する断崖、南側が竜ノ口渓谷、西側が「御裏林(おうらばやし)」と呼ばれる山林で囲まれた自然の要塞でした。
これにより、城は防御面で非常に強固な構造を持っていました。
二代藩主忠宗による拡張
伊達政宗の死後、二代藩主の伊達忠宗が山麓部に二の丸を建設しました。
この二の丸は寛永16年(1639年)に完成し、以降幕末まで仙台藩の行政の中心となりました。
この拡張によって仙台城の政治的、経済的な機能がさらに強化されました。
明治以降の変遷
明治時代の廃藩置県により、仙台城は明治政府の管理下に置かれました。
明治4年(1871年)には二の丸に軍の施設が設置されましたが、明治15年(1882年)の火災で多くの建物が焼失しました。
城の本丸にあった建物も、明治初期に取り壊されました。
現在の仙台城跡
現在、仙台城の跡地は東北大学川内キャンパス(二の丸跡)や仙台市博物館(三の丸跡)として利用されています。
これらの場所は、仙台城の歴史的背景を今に伝える重要な遺構として残されており、多くの訪問者がその歴史を学ぶ場となっています。
仙台城の情報
【日本100名城】登録番号 | 08 |
城名 | 仙台城(青葉城/あおばじょう) |
区分け | 城跡 |
住所 | 〒980-0862 宮城県仙台市青葉区川内 |
最寄駅 | JR仙台駅 |
観拝料 |
無料/入自由 ■青葉城資料展示館 営業時間: |
100名城スタンプ設置場所 |
仙台城見聞館 |
日本100名城スタンプ 絵柄 | |
関連サイト |